子供・乳児・幼児の場合




新型インフルエンザは、2009年9月以降、国内でも本格的な流行の段階に入りましたが、感染者を年齢別に見ると、小中学生が圧倒的多数を占めています。夏休みが終わって学校が始まるとともに、集団で授業を受ける学校が感染拡大の場となりました。

国連の世界保健機関WHOによる治療のガイドラインでは、日本の小中学生に当たる年代の子供たちに対しては、抗インフルエンザウイルス薬の使用は必要なしとされてきました。しかし、日本では、9月以降の小中学生に対する感染拡大と、感染初期の患者の急激な容態の悪化、インフルエンザ脳症の多発という深刻な事態に対処するため、まず日本小児科学会が、乳幼児を含む子供にもタミフルとリレンザを積極的に投与する方針に転換し、1歳未満の乳児(新生児を含む)に対しても医師が必要と認める場合は治療薬を投与することとしました。次いで、日本感染症学会も、軽症の患者に対しても投与すべきという意見を表明し、これによって、子供に対するタミフルとリレンザの投与が全面的に容認あるいは推奨されることとなりました。ちなみに、日本感染症学会の見解によると、WHOの子供に対する治療薬の投与不要という指針は、治療薬が不足している国々に対する配慮であるとしています。

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(C) 2010 新型インフルエンザ対策マニュアル 感染予防と対処法
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